明けましておめでとうございます。
岩っちです。
今回はリーマンショックについてです。
リーマンショックとは、全世界のサラリーマンがショックを受けるほどの金融危機のことを言います!!!
すみません。冗談です。
ただし、多くのサラリーマンがショックを受けたであろう金融危機であることは事実です。もちろん、サラリーマンだけではありませんが。。。
リーマンショックとは、アメリカの投資銀行「リーマン・ブラザーズ」が破綻したことがきっかけで起きた世界的な金融危機のことです。
何故、リーマンショックが起きたかというと、
原因の一つ目が「ドットコムバブルの崩壊」です。
アメリカ経済はITによって、空前の好景気でしたが、2000年に入りバブルが崩壊しました。
インターネットが人々の生活やビジネスを一変させるという期待感は熱狂を生み、事業の実績や収益などの裏付けがない企業でもネット関連であると宣伝するだけで、莫大な額の資金を調達し、容易に株式を公開することができるようになりました。
その中には、インターネット上の識別名である、ドメイン名の末尾に、商用(commercial)を意味する「.com」を冠したモノを好んで使い、それを社名にする「ドットコム企業」と呼ばれるベンチャー企業が多数現れました。
業績や将来性とは無関係に暴騰した株価は2000年をピークに達すると、一転して暴落を始め、バブルは崩壊しました。
そしてもう一つの原因はアメリカの政策金利の引き下げにあります。
ドットコムバブルが崩壊し、アメリカの連邦準備銀行は、経済を立て直すべく金利を引き下げました。下がった金利により、人々はお金を借りやすくなり、銀行はお金を貸しやすくなりました。そのことで、金融機関は大きな収益を得やすい「住宅」に絞り、積極的にお金を貸し出そうとしました。
すると、アメリカは住宅の建設ラッシュを迎えます。住宅価格は上昇し、住宅バブルの様相となります。
そこに目を付けた金融機関、特に住宅ローン会社は、新たな融資先として低所得者をターゲットにします。返済能力が非常に低い人々にサブプライムローンという形で、非常に金利の高い住宅ローンを販売し始めます。
サブプライムローンの特徴は、最初の数年間は非常に金利が安いのですが、数年経つと金利が跳ね上がる設計となっており、もし返済が不可能になった場合は、住宅を担保として売却することで債務が解消されるローンです。つまり、住宅価格はどんどん上昇しているから、住宅を手放してくれれば大丈夫という、住宅価格が上昇することが前提となっている低所得者向けの制度です。
しかし、ローンが返済されないリスクが非常に高いため、住宅ローン会社はサブプライムローンの債務を、投資会社(証券会社)に売り出しました。
サブプライムローンの債務を買い取った証券会社は、その債権を証券化することで市場で売り払うことを考えましたが、ハイリスクなのでそのままだと誰も購入したがりません。そこで、上場企業の社債や、安全なプライムローン、株式などとごちゃ混ぜにすることでサブプライムのリスクを低減した投資商品として売り出しました。
しかし、あまりにごちゃ混ぜになりすぎ、よくわからない投資商品となってしまい、売れません。そこで、AIGという保険会社と組むことで、このごちゃ混ぜの証券の元本保証をしました。超大手のリーマン・ブラザーズが欠陥のある商品を作るはずがないと考え、さらにAIG にとっての大口顧客でもあったために元本保証を承認しました。
このことから、とてもハイリスクな住宅ローンであるサブプライムローンは綺麗で低リスクな証券と様変わりし、飛ぶように売れました。
しかし、住宅需要が底をつくと住宅価格の上昇に陰りが見えました。すると、サブプライムローンの返済が不可能になり、住宅が売りに出されます。住宅価格はさらに下がり、担保の価値も下がります。あっという間に住宅市場はクラッシュしました。
ごちゃ混ぜ証券を掴まされた投資家たちは一気に証券を売りに出します。
リーマン・ブラザーズは売れ残っていた多くのサブプライムローン債権は債務不履行になり、多額の損失を抱えることになります。
もちろん、元本割れしたサブプライム関連証券を保証できなくなったAIGも共倒れになります。
こうして両社は破綻することになりました。
2008年9月15日、アメリカ大手の証券会社リーマン・ブラザーズが破綻したことで、株式市場はクラッシュし、世界経済は一気に不安定になりました。世界恐慌です。
当時、TVを付けるとどの情報番組もリーマンショックについて解説していたのを覚えています。
この事件は、金融に詳しい一部のエリート達がお金儲けしようとして失敗したら、世界を巻き込んで世界恐慌を引き起こしてしまいました。
戦争や国がどうこうではなく、数限られた人達の私利私欲で世界経済は変わってしまうということです。
お金に詳しくなっていないと、知らないところで、知らないうちに経済的に大打撃を喰ってしまう可能性があります。しっかり勉強して今後の経済に備えたいです。
ではまた!!!