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問題解決に必要な3つの思考法

社長BLOG
2021.01.09
アリストテレス 問題解決能力

アリストテレスという人物をご存知ですか。

今から約2500年前の古代ギリシャ人の哲学者です。

彼が残した書物は多くあり、私はニコマコス倫理学という本を読んだことがあります(正確にはアリストテレスの著作を彼の息子ニコマコスたちがまとめ上げた本です)。

 

その本に書かれているテーマは幸福。

 

幸福とは何か

幸福の条件は何か

 

幸福について、善や愛、快楽や悪、徳や知性など多角的かつ深い考察によって、幸福とは何かを解き明かしていく書物です。

 

その本にエネルゲイアという単語が出てきます。

エネルゲイアとは、英語のエネルギーの語源ですが、人はエネルゲイアしている状態が幸福なのだということを述べています(かなり大雑把な説明ですが)。

 

 

エネルゲイアとは何か

 

本書の言葉を借りると、

エネルゲイアとは、“卓越性に即する魂の活動”だと言っており、それこそが幸福だと言っています。

 

卓越性に即した?

魂の活動??

何のことを言っているのかさっぱりわからないですよね。

 

本書は700ページ以上ありますが、1ページ目から理解に苦しんだため、50ページくらいまでは20回は読み返しました。しかし未だアリストテレスの主張を正しく理解できているとは、到底思えません。

思えませんので、踏み外していないと自信を持って言える部分(と思っている部分)をお伝えしようと思います。

 

 

好きで止まない、地球を代表する唯一無二の孤高のシンガー玉置浩二さんで例えてみたいと思います。

 

玉置浩二さんにおける、卓越性に即する魂の活動とは・・・

 

まず言葉を3つに分けます。

卓越性

即する

魂の活動

 

まず、「卓越性」の意味ですが、

卓越性とは、他よりも抜きん出て優れているという意味があります。

玉置浩二さんは他よりも抜きん出て歌唱力があるので卓越性がありますね。

 

続いて「即する」の意味ですが、即するとは、それを伴っていることを指します。

つまり「卓越性に即する」とは、「他より抜きん出て優れているものがある状態」という意味になります。

 

そして「魂の活動」の意味ですが、まず魂とは何かを定義しなくてはいけないのですが、平たくいうと、好きとか嫌いとかの次元ではなく掛け値なく心の底から喜んでいることを指します。

 

 

「卓越性に即する魂の活動」の意味をまとめると、

「人よりも抜きん出て優れている能力を発揮させることで、自他ともに喜びを感じることができる状態」

 

それを幸福だと定義しています。(実際にはアリストテレスはこのような表現はしていません。あくまで私が解釈をしただけです。アリストテレスはいろんな角度から幸せとは何かを説明はしていますが、捉えところのない、もやした表現をしています)。

 

 

卓越性に即する魂の活動

 

たった11文字の言葉を真に理解するために、あなたはどれくらい時間がかかるでしょうか。

 

 

さて、そんな古代ギリシャのアリストテレスの教えが先日ハーバード・ビジネス・レビューと言う雑誌に載っていたので、ご紹介したいと思います。

 

この考え方はビジネスでもプライベートでも活用できる考え方(視点)なので、知っておくと、問題を解決する際に、良い意味で近道ができると思います。

 

 

ここから本題です。

 

アリストテレスは、「問題の種類によって使うべく知識の種類が異なる」としており、問題解決に必要とされる知識を3つに分類しています。

 

1 「テクネー(技術知)」  ※テクネー:おそらく英語のテクニックの語源

これは実用的な技芸、つまり何かをつくり出すための道具や手法に関する知識のこと

 

例えばエンジニアがプロセスの迅速化を目的にソフトウェアを開発しようとしたりする時、必要とされるのはテクネーの領域に属する知識のこと

 

 

 

2 「エピステーメー(学問知)」

これは自然界の法則など、揺るぎない客観的事実に関する科学的知識のことを指す。現時点でまだ十分に理解できていないとしても、「それ以外の可能性はありえない」と見なされる知識である。

 

天文学者が宇宙を研究し、銀河がいまのように回転している理由を解き明かそうとする時には、エピステーメーの領域の知識が求められる。

 

 

3 「フロネシス(実践知)」

これは、倫理的判断と言ってもよいだろう。さまざまな価値観がぶつかり合う状況で意思決定を下すためには、多様な視点と知恵を持たなくてはならない。正解が1つでなかったり、いくつも選択肢があったり、ほかの可能性もあったりする場合に、この種の知識が物を言う。

 

政策決定者が限りある予算の配分を決めようとする時は、フロネシスの領域に属する知識を動員しなくてはならない。

 

理論的知識とは真逆の倫理的知識の分野のことです。感情であるとか、道徳であるとか、理論では区別できない物事のことです。

 

 

例えば、ある会社で解決しなければならない問題が発生した場合、その問題の原因を分析します。

分析の結果、仮説を立てますが、その問題を解決するには、先ほど挙げたどの知識領域を使う必要があるのかを判断します。

問題の内容によっては一つの知識領域で良い場合もあれば、2つの領域を駆使する問題もあるでしょう。そしてその領域が得意な人、不得意な人がいるので、得意な人を問題解決に当てる人選も重要です。異なる能力の人材を組み合わせたチームを編成する必要があるかもしれません。

そのようにして、問題となる事象に対して仮説を立て、適切な人材を当てるよう経営的指示が必要です。

 

 

日々の忙しい業務の中で、問題が発生して、その問題を解決する時間を社員や経営者の方がどうしても時間が割けないこともあると思います。

そんなとき、弊社の営業代行サービスをご利用いただくことができます。

弊社で問題を分析し、問題解決に向けた取り組みを提案し、御社に代わって問題解決に挑みます。

 

弊社が得意なのは営業代行です。

具体的には新規開拓や新規プロジェクトを立ち上げる前のリサーチ(調査)をして、プロジェクトが成立する可能性を判断するためにご活用いただけます。

 

 

営業代行の詳細はこちらをご参照ください。

https://e-rance.com/service/outsourcing/